任意整理の将来利息カットとは
任意整理のメリットを見ていると、「将来利息のカット」といった言葉を見かけますが、将来利息と言われてもあまりピンとくるものがありません。残元金がカットされるならともかく、利息だけカットされてもあまり恩恵があるようには感じられません。
しかし、言葉以上に将来利息のカットというものは、最終的な返済額に影響を及ぼしています。返済期間が何ヶ月も短縮されることもありますので、任意整理においては非常に重要な要素の1つです。
利息の支払いは大変なもの
普段はそこまで利息が気にならないという方も多いかもしれません。その理由としては、1ヶ月だけの借入で見れば大した金額にはなっていないことがほとんどだからです。
しかし、返済期間が長期に渡れば渡るほど、借り入れ元金が膨れれば膨れるほど、利息の支払いというのは重くのしかかってくることになります。
特にリボルビング払いをしている方は、いつの間にかすごい利息になっていることに驚かされることがあるかもしれません。毎月の返済金額を低く設定している場合は、そのほとんどが利息に充てられてしまっているというケースもよくある話です。
そもそも将来利息カットとは
利息についての理解が深まったところで、将来利息について説明をしましょう。
将来利息というのは、今まさに支払っている利息のことをいいます。これは返済が続く限り、当たり前のように付加されるものです。これを丸々カットしてしまおうというのが将来利息カットです。
現在支払っている利息がすべて元金に充てられるとしたら、かなり返済が楽になるのではないでしょうか。任意整理において、返済負担の軽減へと繋がる将来利息カットは欠かせないものといえます。
任意整理で遅延損害金のカットも可能
任意整理ではその他に、支払い遅滞によって発生してしまった遅延損害金をカットすることも可能となっています。交渉次第では、こちらを全額カットすることも可能です。
遅延損害金というものは、通常の借り入れ時の利息(15~20%)よりも、高い利率(21.9~29.2%)で請求されることになります。
長い期間返済が滞っていた場合、元金よりも高額になっていることもありますので、任意整理によって十分に恩恵を受けることが可能です。
ただし、こちらに関しては将来利息のカットとは違って、全額カットを嫌がる貸金業者もいますので、交渉の腕が必要になるといえます。
事情によっては専門家に依頼をしてしまったほうが、個人で交渉をするよりも良い結果が出る可能性が高いかもしれません。