自己破産で家族に影響が出る場合と出ない場合

家族への影響が心配で自己破産を検討することができないという方、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

 

自己破産という言葉の響きもあり、失ってしまうものの大きさや自身の周りへの影響を心配してしまうのは仕方のないこと。しかし、実際は自己破産をしたところで基本的には家族に影響が出ることはありません。あくまでも自己破産は個人の清算手続きです。

 

家族に知られずに自己破産も可能

専門家への依頼と全面的な協力が必須となりますが、実は家族に知られずに自己破産手続きを進めることも可能となっています。

 

もちろん家族の協力があるに越したことはありませんが、自己破産で対象となるのは個人の財産のみなので、家族の財産に手がつけられてしまうといったことは一切ありません。

 

むしろ、そのまま払いきれない借金を残しておくほうが家族への負担になりかねないため、しっかりと適正な手続きを取るようにしましょう。

 

自宅を所有している場合は例外

ただし、自宅を所有しているような場合は、家族と一緒に引っ越すといった影響を避けることはできません。自宅は不動産という財産に該当しますので、自己破産手続きの中で換価処分されてしまうことになります。

 

自宅を所有していないのであれば特に問題はありませんが、所有している場合は家族への事前相談は必須といえます。

 

連帯保証債務には要注意

その他、連帯保証債務がある場合は要注意です。配偶者や子ども、または親族などに連帯保証人などになってもらっている債務がある場合、連帯保証人への影響を避けることはできません。

 

自己破産の最終的な目的は債務の免責、つまり支払い義務を失くすものなので、連帯保証債務の支払い義務は、すべて連帯保証人にいってしまうことになります。

 

突然、連帯保証人に対してすべての請求がいってしまうとなると、人間関係の悪化に繋がりますので、連帯保証債務がある場合は、必ず連帯保証人に対して事前に報告や相談をしておくようにしましょう。

 

自己破産後の生活について

自己破産をするとなると、しばらくは新たな借り入れをすることができません。一般的には7~10年程は借り入れなどの審査に通ることができないため、買い物は基本的に現金一括払いとなってしまいます。

 

よって、ローンを組むこともできなくなってしまいますので、自動車や自宅といったものを購入するのは少し大変かもしれません。

 

こちらに関しては、家族生活を送るうえで不自由に感じてしまう可能性もあります。